【製品について】
イギリス Goodmans社の希少な黒バンド アルニコ・ロクハン・フルレンジ。1950年代初期の製品。まだまだモノーラルが主流であった時代のユニットですが、今回、２本、ステレオ用のペアとしての出品です。
出品のユニットは、マグネットは黒バンドの筒形アルニコ・マグネット、ワン・コルゲーション・タイプのコーン紙にフィックスド・エッジ、グレー塗装のフレームとなっています。この時代のGoodmans社の標準的な仕様になっていますが、軽量マグネットと振動系を組み合わせた一般的なホーム・ユース用のロクハンとは作りが異なり、フレームそのものもかなり肉厚で頑丈に作られています。
音質的には、小さくてもやはりこの時代のGoodmansの黒バンドの筒形アルニコ・ユニット。品位の高さとともに音跳びの良さが特徴的です。古き佳き時代の豊かな響きのイングランド トーンを体現したユニットといえるでしょう。さすがにフル・オーケストラでは、大きさからくる制約は感じますが、バックハウスの弾く響きの豊かさや、デュ・プレの演奏の張り詰めた緊張感が、それぞれ印象に残りました。
参考までに当方で使用していたエンクロージャーを掲載しておきましたが、使用にあたっては、後面開放のエンクロージャーで、あまり背圧をかけずに、ユニットそのものの音を大切にするという方法がお薦めです。(バランス的にもっと低域が欲しい場合というも、ユニットの背面にクロスをかける程度に留めた方がよいでしょう。)
ラウンド径16.5cm。取り付け用の穴位置はネジ穴対角で15.5cm強になっています。
小型システムに仕上げ、比較的狭いスペースでも、気品あるイングランド・トーンを、心地よく味わうには適したユニットだと思いますが、いかがでしょうか。
【商品の状態について】
○ 70年以程前の製品です。画像からもわかりますように、ガスケットの変色やフレーム塗装の剥がれなど、古めかしさは否めません。ただ、片方のユニットのコーン紙に一カ所突いたような痕があります(裏側から糊が当てられています。)が、それ以外は、コーン紙やセンター・キャップ、コルゲーション・ダンパーといった、肝心の振動系には、特にこれといった傷みは見られません。
△ これも音質には関係ありませんが、画像3、7にありますように、片方のユニットのフレームにかなり広範囲の錆や塗装の浮きがありました。研磨剤等で取り除いてありますが、再塗装はしてありません。その分、スタート価格は下げてあるつもりですが、気になる方は入札をお控えください。
○ エッジはフィックスド・タイプですが、特有の細かなひび割れも見受けられないようです。
○ インピーダンスも揃っており(公称インピーダンスは、DCRからして、4Ωと思われます。)、音圧差も通常の使用で問題の無い範囲に収まっています。
【その他】
発送はヤマト宅急便、1ヶ口。送料着払いでお願いします。(即決価格で落札いただいた場合は、送料は当方で負担させていただきます。)
ジャンク品としての出品ではありませんので、輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。
なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。
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